使い方1・2・3




初めて補聴器をお使いになる方への装用のヒント





●補聴器の操作

  1. 補聴器本体が赤か文字が赤い方が右耳用、青は左耳用です。
  2. 電池を入れてふたを閉めるとスイッチが入ります。
  3. ボタンでプログラム(音質)を切り替えられる機種もあります。
  4. ボリューム付のものではボリュームを使用可能か無効か選べる機種もあります。
  5. 最初は30分位から装用し始め、疲れたら外して休んでください。徐々に時間を長くしていき、違和感がなくなるには1ヶ月から3ヶ月かかります。
装用説明用補聴器写真

●電 池

  1. 空気電池はシールを剥がしてから補聴器にプラス方向を合わせて入れます。
  2. 電池のシールを剥がしてから安定するまで2分程かかります。
  3. 剥がしたシールをカレンダーに貼っておくと電池交換した日が分かります。
  4. 補聴器の取り扱い説明書をお読みになって使用電池と電池寿命をご確認ください。例)PRXXX(XXX)電池で XXX 時間使用できます。
  5. 電池が無くなる前にプップップップッとお知らせ音がします。
    お知らせ音がしない機種の場合は音が割れたり音がしなくなります。
  6. 空気電池はシールを剥がすまで約2年間保存できます。有効期間が6個入りパッケージに印刷してあります。
  7. 使い終わった古い電池は回収していますのでついでの時にお持ちください。

●ご注意

  1. いつも置く場所を決めておきましょう。補聴器のみで置かない様に、ハードケースか乾燥用ケースのどちらかに入れて置きましょう。
    (ケースなら大きいので置いた所を忘れてもすぐに見つかり安心です。)
  2. ヘアースプレー、お風呂、プールの時はご使用になれません。
  3. テッシュなどに包んで置いておくとゴミと間違われ捨てられることがあります。
  4. 電池の出し入れや補聴器の着脱は明るい場所で座って行って下さい。
  5. 水に落としたり洗濯してしまったら水気を切って乾燥ケースに入れてお持ちください。

●定期点検

  1. 保証期間は2年です。(1年や3年のものもありますので取扱説明書でご確認ください。)
    例)200X 年 XX 月までは無料で修理できます。
  2. 保証期間満了前にメーカーに出してオーバーホールしますと、劣化部品を無料で交換してもらえますので是非お持ちください。
  3. 1年ごとの聴力測定と再調整をお薦めします。
  4. 今後補聴器の点検、お掃除、調整と聴力測定は全て無料です。
  5. 1~2ヶ月毎に補聴器内部の湿気や汚れを真空装置で取り除いたり、音の出る穴の部品を交換した方が綺麗な音でご使用できます。
  6. 特別なことが無くともいつでもお気軽にご来店、お問い合わせ下さい。

●お掃除の仕方

  1. (耳穴式の場合)
    お寝みの前には補聴器の音穴とベント穴を下向きにしてブラシで掃除して下さい。
    (耳かけ式の場合)
    お寝みの前には耳栓(イヤモールド)の音穴付近を常に綺麗にしてください。
  2. 補聴器本体はきれいな布か濡れティッシュで汚れを拭き取って下さい。
  3. 電池を取り出してから乾燥ケースに おしまい下さい。
    おやすみ中に補聴器内部の水分を取り去り本来の性能を維持します。
  4. 電池は乾燥ケースふたの磁石に+を下にして置いてください。
    電池は乾燥させない方が長持ちします。
    面倒な場合は一緒に入れても構いませんが電池寿命が2割ほど短くなることがあります。  (よくある質問Q.26をご覧下さい。) 
  5. 乾燥ケースのシリカゲルの青いつぶが白くなってくると効果がなくなりますのでお取り替え下さい。当店では200円で販売しています。

●装用方法

◆耳穴式の場合
  1. 取り出し用テグスが下に来るようにして耳に入れます。
  2. 補聴器の先端が少し前方を向くように親指と人差し指でつまみ、親指の爪を見ながらそのまま耳まで引き付けます。この時腕が回転して補聴器の角度が回らないように意識してください。
  3. 耳穴は思っているより顔寄りにありますから、手首をそのままにしながら補聴器の先端を耳の穴に入れます。
  4. 先端が半分ほど入ったら一旦手を離して、反対の手で耳たぶを引っ張りながら人差し指で顔の目の方に向かって、最後まで押し込んでください。
  5. 最後に耳下部のV字の切れ込み(補聴器のテグスがあります)部分を押してください。
  6. 手を離してピーと鳴らずに周りの声が聞こえてくれば完了です。
  7. 補聴器を外す時はテグスをつまんで上の方へ引き上げてください。
◆耳かけ式の場合(ABの二通りあります)
  1. 補聴器を耳の上の正しい位置に乗せ、耳栓(イヤモールド)を耳穴に入れます。
  2. 耳栓(イヤモールド)を耳穴に入れてから補聴器を耳の上の正しい位置に乗せます。

注:耳かけ式の場合は、音漏れ防止と落下防止のために耳の形に合わせたイヤモールドを作ることをお薦めします。イヤモールドの材質はハードとソフトがあり、形状も色々ありますので販売店でご相談ください。イヤモールドの装用方法は耳穴式の2~6と同じです。


●こんな時は


◆ピーピー(ガーガー)音がして気になる時は
  1. しっかり耳穴に入っていない。
    (耳たぶを引っ張って最後に一押しして下さい)
  2. 耳の中に耳垢がたまっている。
    (耳鼻科医にて耳のお掃除をしてください)
  3. 耳穴の形が合っていない。
    (形が変わって隙間が出来た為です。ご来店下さい)
◆音が小さくなって聞きにくくなった時は
  1. 電池容量が無くなった。(新しい電池に交換して下さい)
  2. 音穴に耳垢がたまった。(ご自分で部品交換するかご来店下さい)
  3. 耳の中に耳垢がたまった。(耳鼻科医にて耳のお掃除をしてください)
  4. 聴力が落ちた。(聴力測定後調整します。ご来店下さい)
  5. 音がおかしい。(故障かも知れません。ご来店下さい)

●電話をかける時は

◆耳穴式の場合
  1. 受話器を耳に当てて聞いてください。
  2. もし、ピーという音(ハウリング)がしたら受話器の一部を耳に当てたまま、他方を開いて(角度を変えて)反射音を逃がしてください
  3. 補聴器のマイクの位置に受話器の中心が来るようにした方がよく聞こえます。電話サービスの天気予報などでその位置を練習してください。
  4. 音量調整付の電話機の場合ははっきり聞こえる大きさに調整してください。
◆耳かけ式の場合
  1. 受話器を耳の上、補聴器の上の方(フックの付けね付近)にマイクがありますからその部分に受話器を当てます
  2. もし、ピーという音(ハウリング)がしたら受話器の一部を頭に当てたまま、他方を開いて(角度を変えて)反射音を逃がしてください。
  3. 補聴器のマイクの位置に受話器の中心が来るようにした方がよく聞こえます。電話サービスの天気予報などでその位置を練習してください。
  4. 音量調整付の電話機の場合ははっきり聞こえる大きさに調整してください。
◆ポケット式の場合
  1. 受話器(耳に当てる側)を補聴器上部のマイク部分にぴったりと付けてください。
    話す方(口に当てる側)が上になり、いつもとは逆さまになります。
  2. 電話機のマイクの感度は結構良いのでそのまま離れて話しても相手には聞こえます
  3. 補聴器のマイクの位置に受話器の中心が来るようにした方がよく聞こえます。
    電話サービスの天気予報などでその位置を練習してください
  4. 補聴器のボリュームを動かしてはっきり聞こえる大きさに調整してください。

●最後に


初めての補聴器装用で解らないことが多いと思いますが、使っている内に自然に覚えます。 不明な点はご来店の度に何度でもお尋ねください。


記号 ご自分の補聴器のことをよく知るほど 聞こえがよくなります