ワイヤレス機能




■ 最新の補聴器にはワイヤレス(無線通信)機能が充実してきました。
   (メーカーと価格によって対象外もあります)


●その機能は大きく次の4種類に分けられます。
  1. 左右の補聴器間の通信機能
  2. 補聴器とリモコン(スマートフォンも含む)の通信機能
  3. 補聴器と外部音声機器との通信機能
  4. 補聴器のFM通信

1.左右の補聴器間の通信機能

a)

話し手の言葉のSN比(Signal/Noise比:言葉の明瞭性)の良い方の補聴器の音声を悪い方の補聴器へ転送し、両耳で聞き取り易くします。
(例えば右側に話者以外の騒音があり、左側が静かな場合、左側の補聴器の方が言葉の聞き取りが良くなりますので、その音声を右の補聴器へも送ります。)


バイノーラル ボイスストリーム テクノロジー効果

b)

前後左右の音を選んで両耳で聞くことが出来ます。
(例えば運転者が後ろの人と話す場合や助手席の人と話す場合その方向の(後ろとか左側)ほちょうきの音を、反対側の耳でも聞くことが出来ます。うるさい中ではこの方法で聞き取りが向上します。)


前後左右の音を選んで両耳で聞くイメージ図

c)

左右の音の増幅度合いを変えて、音の方向性(臨場感)を裸耳に近く自然にします。
(デジタル補聴器は小さな音を大きく、大きな音はあまり大きくしません。その方が聞こえてもうるさくないからです。
聞きたい音声が右から来た場合、右の補聴器の増幅量よりも、左側の補聴器の方が聞きたい音が小さくなるので、増幅量を大きくします。そのため、右からの音が左から来たように聴こえてしまします。
左右の補聴器が同時に同じ信号を受けた場合:遠い片方はその到達時間差も計算し、音声波形を比較します:
右から来た音の様に左右の増幅量を変化させます。これによって音空間の認識が自然になります。


左右の音の増幅度合いを変えて、音の方向性(臨場感)を裸耳に近く自然にする効果イメージ図

d)

電話を取っている方の補聴器の音声を反対側に送信して、両耳できくことができます。


電話での効果

2.補聴器とリモコン(スマートフォン、アップルウオッチも含む)の通信機能。
  (専用アプリを使います)


e)

補聴器対応のリモコンで補聴器の音量・プログラム・ミュートなどを操作できます。


  • リモコン1

    メニュー画面から選びます

  • リモコン2

    左右のボリューム調整

  • リモコン3

    プログラムも選べます

f)

スマートフォン(アイホンから始まりましたが最近ではアンドロイド系でも可能)でリモコンと同様の操作ができます。更に簡単な音質(低音・高音)調整やマイクの指向性、騒音抑制レベル、風切り音も調整できます。


  • リモコン4

    音質も調整可能

  • リモコン5

    電池残量や更に便利な機能

  • リモコン6

    プログラム切替

  • リモコン7

    ボリューム調整

  • リモコン8

    低音・高音調整

  • リモコン9

    マイク指向性切り替

  • リモコン10

    騒音制御

  • リモコン11

    風きり音制御

g)

スマートフォンのGPS機能を利用して、補聴器との接続が切れた位置が解るので置き忘れや、補聴器との接続電波の強さによって、近くにある場合その位置を30cmまで特定できます。


  • リモコン12

    補聴器に電源が入っている時近づくと反応して50cmまで

  • リモコン13

    電源が切れた場所を150m範囲で表示するので広範囲に探せます

h)

簡単なスマートフォンへのアタッチメントでスマホの電話音声を直接補聴器で聴くことが出来ます。(アプリ不要)


  • スマホのアタッチメント
  • スマホのアタッチメント

3.従来からの方法で離れた音声を聞くことが出来ます。
(アダプターからの信号を中継する機器が必要な場合もあります)



色々な方法で音声を聞くことができます

4.補聴器のFM通信


●「お使いの方へ」の『FMシステム』をご覧ください。